不燃木材
Incombustible wood

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不燃木材

弊社が開発した不燃木材「エフネン」とは、一言で言えば“燃えない木材”です。無垢の木材に不燃薬剤を染み込ませてあり、万が一の際に、燃えないようにした、国土交通大臣の不燃材料認定品です。

対象は、スギ・ヒノキ・マツ。国産の建築用材の中でも、もっとも需要の多いものを選びました。

新製品「エフネン65S」では、世界で初めて、低吸湿性不燃木材の実用化に成功しました。これまで、不燃木材の過剰な吸湿性は大きな欠点と言われてきましたが、弊社では、長年の研究により、この吸湿性を完全にコントロールし、薬剤の噴き出しによる白華現象もほぼ解消しました。

本認定では、不燃・準不燃認定を取得。より幅広いニーズにお応えできるようになりました。用途に合わせてお使いください。

また、国内で初めて、不燃集成材の認定を取得しました。ラミナに注入してから集成することで、大断面材でも安定した不燃性能を確保することが可能となりました。

最小厚さ12㎜での不燃認定は、国内最高峰の不燃技術があればこそ。リフォームなどにも使いやすい厚さで既製品化しました。

寸法安定性も大きな特徴です。木材の弱点である反りや割れを大幅に改善しました。

特筆すべきは、「美しい木肌」。銘木屋のこだわりです。地元吉野産材の無地・上小節を標準としています。

薬剤の安全性にも配慮しました。シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドやトルエン・キシレンなどのVOC(揮発性有機化合物)を一切使用しておりませんので、安心してお使いいただけます。もちろん、有事に有害なガスを発生することもありません。

不燃木材の性能を知っていただくために、小さな小屋を、不燃木材(左)と無処理のスギ材(右)とで作り、燃焼比較実験をしてみました。小屋の中には、灯油とおがくずをセットし、小屋の内部にも灯油を塗って着火しました。

イベントの展示品として使う予定だったので、完全に燃えてなくなりそうだった無処理の小屋については、水をかけて消火しましたが、不燃木材の小屋は、灯油がなくなると自然に鎮火しました。

私自身驚いたことに、この実験の直後、不燃木材の小屋の屋根を素手でさわることができました。これが鉄なら、まず、さわることはできません。それほど、エフネン61Sの不燃性能・断熱性能は優れているのです。
なお、黒煙が激しく上がっているのは、灯油が燃えた際に出る煙です。エフネン61Sは、加熱しても有毒なガスを出しません。

阪神淡路大震災が生んだ不燃木材

あの阪神淡路大震災から、もう10年あまりが過ぎましたが、木造住宅が業火に見舞われる、あの凄惨な光景が脳裏に焼きついて離れません。

木造住宅は日本の気候風土に最も適している反面、火災に弱いという弱点を持っています。木材業界人として、あの惨禍を再び繰り返さないために、なんとかできないかと考え、3年にわたる研究の結果、国土交通大臣の不燃材料認定を受けるにいたりました。

この不燃木材「エフネン」によって、天災・人災から、少しでも多くの大切な命が守られることを願ってやみません。

不燃木材について

認 定
国土交通大臣認定不燃材料とは
薬 剤
不燃薬剤について
安全性
国土交通大臣認定不燃材料とは
規 格
エフネン65S 既製品規格

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認定

建築基準法では、火災に備えて、さまざまな規定を定めています。その中のひとつが防耐火材料についての規定です。防耐火材料とは、不燃材料・準不燃材料・難燃材料を指します。これらには、建築物の規模、用途、場所などに応じて、細分化された使用規定があります。

その不燃・準不燃・難燃材料については、国が定める試験機関において、厳密な試験が行われ、その後、国土交通大臣が認定することになっています。この認定を受けていない材料は、法的規制のある部位への使用ができません。

関連法令

・建築基準法第2条第九号(不燃材料)
・建築基準法施行令第1条第五号(準不燃材料)
・建築基準法施行令第1条第六号(難燃材料)

国土交通省HPはコチラ

不燃材料認定試験において、木材の場合は、「発熱性試験」と「ガス有毒性試験」いう2つの試験が行われます。

まず、発熱性試験には、コーンカロリーメータという試験機械が使われます(左写真参照)。

この試験機では、酸素の減少量を調べることで、試験片がどれだけ燃焼したのかが分かる仕組みになっています。

それでは、具体的な認定条件について説明いたしましょう。国交省の防耐火材料認定条件は以下の3点に集約されます。

①総発熱量が8MJ/㎡以下であること。
②最高発熱速度が10秒以上継続して、200kW/㎡を超えないこと。
③裏面に達する割れや防火上有害な変形がないこと。

これら3点の条件について、20分間の燃焼試験を行ってクリアしていれば不燃材料、10分だと準不燃材料、5分で難燃材料となります。ですから、不燃と準不燃の性能には大きな差があるといえます。

さらに、発熱性試験に合格したものについては、マウスを使ったガス有毒性試験が行われます。いくら、燃えないと言っても、有事に有毒ガスが出るようでは、意味がありませんので、この試験は、非常に重要なものです。この、マウスによる認定試験は、動物愛護の観点から、発熱性試験に合格したもののみについて行われます。

この2つの試験に合格して、初めて、不燃材料認定を受けられます。この試験は全国に数ヶ所ある試験所で行われます。

財団法人日本建築総合試験所HPはコチラ

認定番号

弊社の不燃木材「エフネン65S」は、不燃材料と準不燃材料として国土交通大臣の認定を受けています。認定番号は以下の通りです。

不燃材料  NM-1050
準不燃材料 QM-0370

なお、弊社の製品は、両面ウレタン塗装品でも発熱性試験に合格していますので、現場塗装も可能です。

薬剤

不燃薬剤には、以前からさまざまな種類の薬品が使われてきました。しかし、中には人体への悪影響が指摘されているものもあり、現在、木材の場合には、リン酸系かホウ砂ホウ酸系のもの、あるいはこれらの混合物が主流となって使われています。

ヨコタニでは、奈良県森林技術センターと、独立行政法人産業技術総合研究所中部センターとともに、薬剤の研究開発を行い、リン酸系薬剤を主剤に、低吸湿性不燃薬剤の開発に成功し、世界で初めて実用化しました。

このリン酸系薬剤は、水溶性で中性の薬剤です。木目や木肌の美しさがそのまま残せる利点もあり、木の美しさにこだわる銘木屋としては、うってつけの薬剤と言えます。

物を燃えなくするには、大きく分けて、

①酸素を遮断する
②可燃物を取り除く
③温度を下げる

という3つの方法があります。一般に、このどれか、もしくは組み合わせで不燃効果を出していきます。エフネン65Sの場合、加熱したときに放出される窒素により酸素濃度が下がることや、リンによる不燃効果や、脱水炭化促進など機能が組み合わさって不燃性能が高まるよう設計されています。

木材を国土交通省の不燃材料認定レベルまで燃えなくするためには、不燃薬剤の含浸という技術が必要です。塗布や吹きつけといったレベルでの加工では、まず、間違いなく不可能です。

不燃木材には水溶性の薬剤が用いられていますので、常時、水がかかるような場所では、薬剤が溶け出してしまう可能性があります。不燃性能維持のために、屋外などでご使用になる際には、必ず塗装していただくようお願いいたします。

安全性

エフネンシリーズでは、シックハウスの原因となるホルムアルデヒドやトルエン・キシレンなどのVOC(揮発性有機化合物)を一切使用しておりませんので、安心してお使いいただけます。

左は奈良県森林技術センターによるホルムアルデヒド放散量試験の成績書です。 0.0(mg/L)という成績でした。

一般に、ホルムアルデヒドは、天然の素材の中にも微量ながら含まれているものですが、エフネン61Sでは、乾燥過程において、そのわずかなホルムアルデヒドさえも除去されています。

国土交通大臣の不燃材料認定試験では、発熱性試験に合格したものについて、マウスによるガス有毒性試験が行われます。これは、万が一の火災の際に有毒ガスを出すようなものではいけない、ということで重要な試験項目となっています。

エフネンシリーズでは、ウレタン塗装を施した集成材でもこの試験に合格していますので、安心してお使いいただけます。

規格

基材は無地・上小節程度を標準とし、フローリング加工、もしくは羽目板(目透かし)加工を施しています。

  厚さ(㎜) 働き巾(㎜) 長さ(㎜)
F12-105 12 105 1850
F12-120 12 120 1850
F15-105 15 105 1850
F15-120 15 120 1850

特注品につきましてはお問い合わせください。
なお、納期につきましては、サイズや量などにもよりますが、1ヶ月程度お待ちいただく場合がございます。
ご了承ください。

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